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【文豪ストレイドッグス】私と兄

第1章 いつも



キスが終わると、お兄ちゃんは私の頭を撫でた。

──次は何をするのかな

黙ったままお兄ちゃんを見る。

「寝よっか」

数秒間の沈黙の後、次に出た言葉はそれだった。

見つめあって頷いた私は、そのまま布団に潜り込んだ。

直ぐに終わってしまったけど、寂しいとかそんな気持ちはなかった。

そのままずっと目を閉じて、寝ようとするけどなかなか眠りにつけない。

お兄ちゃんはもう寝たのか、気になるけど声を掛けづらい。

キスとかしたあとのお兄ちゃんは自分の知っている兄じゃないみたい。

怖いとかそういうのじゃなくて、他人のように感じる。

だからいつも、終わった時には私から話しかけない。

多分これからも。
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