• テキストサイズ

【文豪ストレイドッグス】私と兄

第3章 身近



勇気を振り絞って『やらないです』と言うと、太宰は「それは残念だ」と言って諦めた。


それからは何も無く、探偵社に向かう。


何も会話がないのは少し気まずかったが


声を掛けられても、曖昧な返事しか出来ないからそれはそれで良かった。


探偵社のビルが見えた。


もうそろそろ着く、とは安心した。


──やっと一人になれる。


階段を上がってドアを開けると、蝶番がギィ…と軋み、音を立てた。


まだ社員の数が少なく、静寂に包まれた探偵社のオフィスに響く。


は自分のデスクに向かう。


気がつけば、いつの間にか太宰の姿はなかった。


が断ったからか、美女を探して心中や入水、はたまた自殺をしに行ったのだろう。


そんなこと気にしないでは、仕事の資料を見る。


/ 79ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp