第2章 冷たい雨
あれから私は何回か分からないほどイッた。
急に襲われて、太宰さんが急に怖くなった。
こんな事になるなんて思っていなかった。
まさかこんな形でハジメテが無くなるなんて、考えてもいなかった。
太宰さんとしている時に、お兄ちゃんに助けを求めたかった。
けど強い雨が窓を叩いているから、私の声がかき消されてきっと届かないとわかった。
「ごめんね、君を傷付けたかった訳じゃないんだ。」
行為が終わった時太宰さんは謝ったけど、私はぐすぐすぐす泣く。
まだ実感が湧かない。
私たちを助けた命の恩人だから、悪い人じゃないと分かっている。
そう信じていたい。
お兄ちゃんには今怒っているけど、会いたくて私は寮に帰ることにした。
『その、ココア、ありがとうございました....』
礼を言って、太宰さんの部屋から出ていった。