第3章 お買い物なう
暫くして降りる駅についた。
「デク、予約は?」
「12:30で予約したよ!」
「じゃあ先に何を買うかリストにするから言え」
『えーと……、何買うんだっけ。新学期に必要そうな物……』
「あ、僕パソコンが見たいな!母さんにメールをしたら欲しいのを探しといでって言われたんだ」
「ついでにゲームでも見るか。その間に雛はほしい物を決めとけ」
『うん、早めに考えとく~』
そういえば、真白ちゃんがオールマイトのフィギュアをほしそうにしてたなぁ。
一つ買おう。
他には……、これからは真白ちゃんも一緒に通学するから、この鞄じゃ小さすぎるかも。
ずっと縮んでるのもましろちゃんが疲れるしね。
もっと大きな鞄が必要だと思う。
こんなもんかな?
「わー!!あれ見て!!大きなオールマイトバルーン!!」
「無駄にでけぇ。何かフェアでもやってんだろ」
『本当に大きいねぇ。でもちょっとぶさいくかも?』
にっかりと笑ったオールマイトのバルーン。
ぬいぐるみ調だからちょっと可愛くない微妙な仕上がりだ。
「確かに。オールマイトはぬいぐるみ向きじゃないから」
「……さっさと走るぞ」
いきなり、かっちゃんが走り出した。
「えっ、かっちゃん!?」
「ゲーム販売コーナーまで来い!!」
完全に先に走り去って私達は置いてけぼりに。
『何かあるのかなぁ?』
「とりあえず、ゲームが売ってる場所に行ってみよう。そしたらわかるよ!」