第8章 記憶
光(神社の娘、僕の名前を聞いたら顔つきが変わった、あの人と同じ。やっぱりこの人は…)
澪「碧の仕事柄、外出るときは誰かと出かけなきゃないもんね。」
私「そうでもないよ。ひとりで出かけるときあるよ。」
澪「あれ?そうだっけ?」
私「出た天然。大統領とかじゃないから付き添いはそんなにつけなくても大丈夫なの。」
澪「へー。あ!そうだ、これ!」
澪が何か私に渡してきた。私は渡されたものを見て目を見開いた。
私「これっ…」
澪「碧に似合いそうだなーって思ったの!どう?気に入った?」
私「うん。凄い気に入った!ありがとう、小十郎。」
光「!」
澪「! お気づきでしたか。先に政宗様のお側を離れてしまい申し訳ありませんでした。」
澪は私の目の前で膝を着いた。
私「おい、今はあの時代じゃない、戦もない。主従関係ももう要らないだろう?」
澪「ですが…」
私「できるなら、幼い頃の兄のように接してくれ。」
澪「政宗様がお望みなら、そうしましょう。」
私「なんてな!本当にあの時代じゃないし、今は、碧、澪っていう新しい名前がある、今度は同い年でこれからまだ人生がある。あの頃に一緒に出来なかったことを政宗公たちの代わりにしていこうよ。ね?澪。」
澪「いつも碧には勝てないなー笑 そうだね!代わりって言っても生まれ変わりだし半分は政宗公達の意思だから私たちがやりたいことがあの頃出来なかったやりたいことだと思う。」
私「これからも宜しくね。」
澪「宜しくね!」
挨拶をしながら光忠を見ると涙目だった。
私「ねぇ、澪、光忠とちょっと手握ってくれない?」
澪「イケメンの手を握るとか無理!」
私「は?命令だ。」
澪「こういう時だけ…全く。」
澪が手を出すと光忠が私をみた。
私「あの時みたいに、記憶を流してみて、最終確認。」
光「OK。」
ビリッ
澪「懐かしい記憶が流れてくる、本当に政宗様のところに戻ってこれたんだな。」
記憶が一致し光忠が手を離し
光「これで僕たちの本当の主、双竜だ。」