第33章 進展
「そういえば、翔陽は?帰っちゃったの?」
影山「いや、なんかナツ?ってやつの誕生日会らしいから途中一旦帰るって出て行ったきりだな…」
「ああ!ナッチャン!翔陽の妹ちゃんだよ、とりあえず、翔陽に連絡入れてみよっか〜」
影山「ああ…そうだな、ちょっとトイレ借りるぞ」
私が携帯を手に取ると影山は立ち上がりトイレに行った
「っーとあれ?翔陽から連絡来てる…[ごめん、今日はもう行けない、ナツがうるさくて今日の泊りがけの勉強会はまた今度にしよう!]って、ぇええええ?!」
影山「どうした?」
トイレから帰ってきた影山に日向から来たメールの内容を伝える
影山「チッ……仕方ないな…また今度にするか…」
そう言った影山は帰る準備をする
「ま、まぁ…また来週の土日に泊りがけの勉強会すればいいよね!(明日ちゃんと勉強するか不安だな〜)…飛雄、ちゃんと帰った後と明日、勉強するんだよ?じゃないと今日やった分無駄になるからね」
影山「おう、わかってる…」
少し浮かない顔した影山は荷物を持ち玄関へと向かう
影山「あのよ……」
「ん?なに?」
玄関で靴を履き出て行こうとした瞬間、くるっとこっちをむいて
影山「その……さっきは、本当に…悪かった…」
頭を深めに下ろせば申し訳なさそうに謝る
「………もういいってば…怒ってないよ?…ほらっ!早く帰らないと最終バス逃しちゃうよ?」
頭を下げる影山の肩を掴み、顔を上げさせれば目を合わせず玄関から一緒に外に出てはそう言い
「じゃあ、また来週学校でね?」
影山「うっす、おじゃま…しました」
影山の後ろ姿が見えなくなるまで私は玄関の前で立ち尽くしたままだった
影山が帰った後と1人、部屋に戻る