第1章 ミスの責任
「………カカシ?」
掠れた声で
カカシの名を呼ぶと、
お目当ての場所を
見つけたのか、
ピタリと足を止めるカカシ。
ゆっくり振り返り、私を見る目は冷めている。
「、俺は今日、
お前のミスのせいで、大変な思いをしたんだよ。わかる?
確かには、同期だけど、俺の部下なわけ。」
カカシは強い口調でさらに続けた。
「身体で責任とって、ここで。今すぐ。」
「 えっ!!!⁉︎」
私は思わず目を大きく開け
カカシを見た。
「上司の言う事は絶対でしょ?
俺も溜まってるしさ、ここなら誰にも見つからないし、絶好の場所だよ?」
淡々と話すカカシに怒りが込み上げ、言葉が震える。
「バカな事言わないでよ、あり得ない!先に帰ります!意味が分からない!」
そう叫び、元の場所へ戻ろうとした時、溜息混じりの声が、背中から聞こえた。
「今、この場でさせてくれないなら、俺は今後、と組まないからな、任務。」
振り返れば、
彼はニッコリ
冷やかな瞳をして
笑っているのだ。
「…は?…何言ってるの?」
ゾっとして冷や汗が流れた。
「どっち?答えなよ。」
鋭い眼差しを私に向け、
更に畳み掛けるように続ける。
「嫌なら無理するなよ。
選べよ。
俺に抱かれるか、俺と縁を切るか。」