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第3章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *石田三成ルート*
三成は書状を読み終えたように見えたが、それからも何度も書状を読み返し、長らく思案しているようだった。
「三成くん…?なんて書いてあったの?」
三成は、はっとした表情でハナを見た。
その目元が、ほんのり赤くなっているように見え、ハナを落ち着かなくさせた。
「その……信長様の意図する所が分からなくて……」
三成は再び書状に視線を落とした。
「ハナ様、信長様の命なのですが…私にはこのように――…『己の欲す所を為せ』と」
「己の欲す所…?」
「はい……」
ハナと視線が合うと、三成はなおさらに顔を赤らめ、つられてハナまで上気してしまう。
「―――…えっと、三成くんのやりたいことをやりなさい、ということだよね?」
「そう、取れますよね」
三成は困ったようには俯いた。
「三成くんのやりたいことって何?」
「私は―――…」
言いかけた口元が、躊躇いを見せる。
しかし、意を決したようにハナに向き直り、切り出した。
「私は―――…知りたい、です」
熱を帯びた瞳でハナの顔をじっと見つめる。
そうして、ハナの頬にそっと手を添えた。
「三成…くん?」
―――ッドクンドクンドクン
三成の掌がハナの頬に触れた瞬間、再び鼓動が早鐘を打ち始めた。
頬に触れる三成の手が、耐えがたいほどの熱としびれをハナに与えてくる。
「ハナ様、私は貴女のことが知りたい」
もう片方の手もハナの頬に添え、三成はハナの顔を挟み込み、自分の顔を近づけた。
二人の唇が触れるか触れないかの距離まで近づく。
「みつ…な…り…くっ」
「そのように、頬を染めて……何が貴女を熱くしているのか…」
耳に響く三成の言葉一つ一つが、ハナの芯を愛撫する。
「ハナ様、お願いです……教えてください。
……貴女の全てを―――」