第1章 秘密のキスはアナタと ( 大神万理 ・2018生誕 )
楽「ウチに?」
···えぇっ?!
「しゃ、社長?!どうしてここにTRIGGERまで?!千がいた事だって驚きなのに···」
千がいるのは別に···もういいとして。
なぜTRIGGERまでここに?
まさか···ギャラは発生してないよね?!
彼らを押さえるとなったら、相当額の···あぁ、頭が痛くなる···
小「万理くんにバレちゃったなら仕方ない。ここは僕がちゃんと説明してあげるから、ほら、拗ねてないでこっち来て?なんならRe:valeの歌でも歌っちゃう?」
千「僕達の?万···僕も聞きたい」
「歌わないよ」
小「僕が百くん役やるから、万理くんは千くんやっていいからさ?ね?」
「やりませんよ。だいたいなんでRe:valeなんですか」
小「だってTRIGGERだと、ひとり足りないじゃん?」
そこの問題かよ!···とツッコミそうになって、一応相手が社長である事にそれを踏みとどまった。
「誕生日?···誰のです?」
小「やだなぁ、万理くん···誰のって、万理くんのだよ」
社長に連れられて寮の空き部屋に入り、事の経緯を打ち明けられた。
「俺のって···だって今日は、あ···今日か」
小「でしょでしょ?で、どうせならびっくりドッキリなサプライズしちゃおうよ!って、愛聖さんが言って、だったらこんなのどうかな?って僕が。だから、今回の件の責任は全て僕にあるから、みんなを責めないでね?」
「まぁ、責めるつもりはありませんけど···まさか愛聖があんな事を言い出すなんて思ってなかったんで俺は生きた心地がしませんでしたよ」
だって、お腹に···とか。
小「え、なんで?冷静に考えたらすぐバレちゃうって愛聖さんも言ってたけど?あ、もしかして万理くん···心当たりがあった、とか···言わないよね?」
「や、やだなぁ社長···なに言い出すんですか?」
小「アハハ···だよねぇ?万理くん···信じてるからね?」
妙に念を押された気がするけど、ここは···まぁ、言える訳もなく曖昧に笑うしかなかった。
小「さ、じゃあみんなの所に戻ろうか?三月くん達が美味しいご飯を作ってお祝いの準備をしてくれてるから」
「そうですね!そうしましょう!今日の所はみんなに甘えさせて貰う事にします」