• テキストサイズ

【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第32章 I am making my mind





- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


ー数日前ー





「くるみ……何でだ」

弔がわなわなと唇を震わせる。
そのカサついた唇のはじには少量の血痕が固まりかけていた

番になろうと、首元を噛むつもりだった

だが、
くるみは首筋を庇った両の手をゆっくりと下ろしながら、死柄木を見つめる。


何色ともわからない瞳は、その感情を読み解くことが出来ない……


くるみは自身から、死柄木を抜くと、衣類を整え

床に伏す爆豪の前まで歩み寄り、膝を付いた。



『爆豪…くん…』


「くるみ…」

目の前で番になられるという、精神的苦痛が大きかったのか

胃液を嘔吐した爆豪の、死にかけた瞳がくるみを救いを求めるように見上げる




くるみは噛み跡のついた手で、救済するかのように爆豪の手を掬い握った…。


/ 352ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp