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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第5章  平穏な日々に嵐はやってくる~十四松



「姉さんお疲れっスか!」

「ちょっとだけね~」

 温かい日差しに目を瞑ると、斜めの地面にころりと横たわる。
 すると、十四松も私の真似をするようにころりと仰向けになる。
 横になったまま目が合い、2人してふふっと笑ってしまう。

「いい天気だね~真冬だけど、風もないしこの時間はあったかいね~」

「そっスね!」

「あ~~寝ちゃいそう・・・寝ちゃいたい・・・」

 一生懸命目を閉じるのを我慢していると、十四松がつんくつんくと肩をつついてくる。

「ん・・・?」

「姉さん! 枕ほしくない?」

「え?急に? 枕?いや、別に家にあるし、困ってないけど・・・」

 私がそう言うと、十四松は自分の腕をもう片方の手で指差し、「これこれ」と言っている。
 私は訳がわからず訝しげに首を傾ける。

「うで枕!!」

「へ?! い、いやいやいいよ大丈夫!!」

「遠慮しないで! よいっしょーーーーー!!」

「ぎゃっ!」

 半ば強引にグキっと首を腕の上に置かれた。
 首が!!筋違ったら困る!!
 仕事に響くので、仕方なく自分から無理のない体制に居直す。
 そしたら結構、スゴク密着する感じになってしまった。

「どうスか姉さん!!」

「あ、え、え~~と・・・うで枕だね・・・」

「そのままだね!!!」

 うで枕してもらったのなんてお母さん以来なんじゃないの?!
 てか何この展開?!どういうこと?!なんで私十四松にうで枕してもらってんの??
 イケメン?イケメンなの????いや十四松は別にイケメンじゃないよね。
 うで枕ってイケメンにだけ許された行為なんじゃないの?違うか、いや落ち着け私。

 状況を頭が理解するとなんだか恥ずかしくなってくるもので、そんな自分を誤魔化すようにぶんぶんと首を振る。
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