第19章 危険な香りの温泉旅行
今日は旅行とあって、化粧もして服も揃えた。
大嫌いな早起きもしたし、私はなんて偉いんだろう!と自画自賛する。
ま、服・化粧はほぼトド松頼みだったが有難い。
ミケ子はどり子が預かってくれると言ってくれたので、お言葉に甘えさせてもらった。
そして、折角の旅行なのでと、この前十四松とトド松と一緒に行ったショップで購入した下着もちゃんと持ってきている。
まだ装着をしていないので、初装着!旅行!!
新しいものを出すのってちょっと楽しみになるよねぇ。
見せる相手はいないけども・・・・。
自己満足!大事だよね、そこが一番。
結局どの下着を持ってこようか迷って、ついつい全部持ってきてしまった・・・。
何日泊まるつもりだ、私は!!!
「ナス子、ずっとバック見て下向いてるけど酔わない?」
「ありがとうチョロ松、大丈夫だよ!旅行でウキウキしてるからっ」
運転席に座るチョロ松に顔を向けて笑顔で応える。
旅行と聞いただけでウキウキするのって学生時代だけじゃないよね?そんな事ないよね?
大人だってやっぱり嬉しいよぉ。
例え一度は全力で拒否した旅行であっても、来てしまったらもうそこは全力で楽しまないと損じゃない?
「てか、ナス子の隣にチョロ松ってズルくねー?お兄ちゃんも隣いきた~い!」
「断固拒否しますございます。それにここ助手席だし隣も何もないでしょ」
「日本語おかしいよナス子姉さ~ん、どうしたの?今日ずっとおそ松兄さんと一松兄さんの事睨んでるけど・・・」
トド松の言葉に口ごもる。
この二人は私に謝罪の言葉がないからね。
謝るまでは許さないよ、お姉ちゃんは。
だって、カラ松はちゃんとあんなに謝ってくれたし、誠意を見せてくれた・・・ん、誠意?あったかなぁ。
でも謝罪って大事だと思うんだよ。
それだけでなく態度だって悪びれもしないでさぁ~