第3章 PRISONER 【上杉謙信】 【R20】
2ヶ月くらい前から、それまでゴムはつけてくれてたはずなのに、ついにお兄様は生で入れるようになった。
「……お前の体内のあらゆる場所に……注ぎ込んでやろう」
「やっ……やああああ」
ダメってここだけは強く言わなきゃいけないから必死で離れようとするけど、体を動かすたびに逆上せて重くなった頭が鈍器で殴られたようにくらくらする。
そんな私の姿すらお兄様は口の端を少し上げて見つめていて、快感におぼれているはずなのにぞくっと背筋に寒気が走る。
「俺の子を孕め……梨沙……っ」
「おねが……ほんとに……あああっ……」
必死に抵抗しているつもりでも、お兄様にとってはこんなの赤子の手をひねるくらい簡単なんだろうなと思い知らされる。
「あっ……出すぞ……」
「いや……いやあああああ……あああああ!」
さきほど味わったのと同じエクスタシーを感じると同時に今度は自分のナカでお兄様が脈打っているのも感じる。
≪あ……また出されちゃったんだ……熱い……っ……≫
兄妹なんだから絶対こんなのだめに決まってる……のに、そこにさらに子どもができちゃったら……どうなるんだろう。
2ヶ月前に初めて中に出されたあと、お兄様に本気で怒ったら、「そのときはお前の籍をいったん上杉から抜き、俺の配偶者として入れなおせばいい話だ」と返されてしまった。
責任はとってくれるんだろうけど……そういう問題じゃないよなって。
半ば放心状態になって天蓋をぼーっと見つめていたけど、そんな余裕もお兄様は与えてくれない。
「次は上の口だ……」
そう口に先ほど自分のナカに入っていたものを宛がわれる。
抵抗する気力ももはやなくなってしまった私はその要望を大人しく受け入れた。