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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第20章 ※アイツと私の特別な休日





ちょうど宿舎へと着いたところで、何とか手を離してもらい、ハンジさん達の分の食料も両手一杯に持った私は、兵舎の入り口でちょうどモブリットさんに出くわした。



「あぁ、美咲!買い物大変だっただろう?お金は足りたかな?」

「はい!自分のものまで買っちゃいました。」

「そんな事気にしなくていいよ。なら、これは受けとっておくから、ウォール・マリア奪還まではゆっくりな。」

「はい、お疲れ様です。」



少しばかりか痩せたようにも見えるモブリットさんから離れ、自室に向かう。

ジャンは当然先に着いているだろう。

準備なんかしてくれてたらありがたい、と思いながら自室のドアを開けようとしたら、ドアの外から小さく鼻唄が聞こえた。



パタリ。



扉を開けて、食料と飲み物の準備をするジャンを横目にブーツを脱ぐ



「……なんか、変にご機嫌そうね。」



その問いにジャンはぶっきらぼうに答えた。

頭を掻きむしりながら。



私は今ベッドで並んで、さっきのお店で買ったサンドをジャンと分けている。

もちろんここは私の部屋だ。



兵団の活動が何もない、日暮れどき。

元から質素ではあるけど、普段より片付いた部屋で、気に入っているパンとくつろげる時間。

ひとり、まったり過ごそうと思っていたのに。



「あ、美咲、俺も飲み物。」

「……はいはい。」



現実は、これだ。

何故か私の素敵な休日には"オレ様"がズカズカと侵入していらっしゃる。



何だかなぁ。

ジャン相手だと、自分のペースでいられない。

それどころか、何をするも、ジャンに上手く操られているような気さえする。



……気のせいだと。いいんだけど。



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