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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第19章 ※特別な休みはお前のせい?






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一時間にも満たない眠りから覚めたのか、僅かに目を瞬いた美咲。

その顔を覗き込んで、そっと訪ねてみる。



「……起こしちまったか?」

「…んん。」



小さく首を横に振った美咲が可愛くて、思わず手を伸ばす。

前髪を払い、そっと口付けた。



くすぐったいのか、彼女は小さく身をよじる。

拒否されなかった事に安堵し、俺は美咲に提案した。



「日付も変わってねぇし、飯の途中だったから……食うか。まだ余ってっし。」

「んー……喉、乾いた……」



ぼんやり答える美咲の声はかさついていた。

落ち掛けた瞼をなんとか持ち上げようとしながらも、また布団にすり寄った美咲の頭をするりと撫でる。



「だろうな。最後、声掠れてたし。」



そう言ってやると、途端に美咲の目はパチっと開いた。



「……ッ、そういうの、やめてくれない?」



埋もれていた布団から顔を上げ、俺を睨んでくる。

さっきまでのまどろみは、どこに行っちまったんだか。



「あ、起きたか。」

「起きるわよ、嫌でも。」



首を傾げてその顔を見ると、また嫌そうに頬を引攣らせて俺を見つめてきた。



……んな顔したって無駄だっつーの。

こうやってお前を抱き締めていられる安心感の方が勝るんだよ、俺は。



腕の中に閉じ込めた柔らかい温もり。

そして、なめらかな髪の手触りが、俺の心に小さな幸福の光を灯す。



好き放題に頭を撫でていたら、美咲がもぞもぞと身をよじった。



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