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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第13章 私の誤解と憧れのあの人





あと少しで、食べているサラダがなくなる。

リヴァイ兵長はライス系だと言ったけど、私は次、何食べようかな。と思った瞬間、リヴァイ兵長が口を開いた。



「開発の方は、どうなる?」

「え?」

「……まだ、忙しいか?」

「いや、多分私には任されないと思います。ハンジさんが中心なのは変わりませんけど、さすがに私に兵器作りの知識までないので。」

「ふっ。それもそうだな。」



目尻を少しだけ下げるリヴァイ兵長を見ると、胸がきゅうっとなる。



何だろう。

凄く優しい顔……

そんなに優しく微笑まれたら、どうしていいのか、分からない。

ああもう、どうしてこの人はこんなに素敵なんだろう。



……なんとかならないかな。
この乙女思想。



そんな事を考えていたら、更にリヴァイ兵長が言葉を続けた。



「……じゃぁ、また誘ってもいいか?」

「へ?」

「……落ち着いたなら、また、こうやって飯でも食わねぇか?」



…………。



あ、れ?



私は今、混乱している。

こんな事をわざわざいう必要はないんだけど、その必要ない行為をしてしまうくらい、混乱している。



リヴァイ兵長は、今、何を言った、の?



「……あ、の。」

「何だ。」



自分でも、何を言い出すのか、分からない。

それくらい、頭の中がグチャグチャした思考のまま、私は口を開いた。



「……また、誘って、くれるんです、か?」

「そのつもりだが。ダメか?」

「いや、ダメだなんて……!え……、だって、それはリヴァイ兵長の方、じゃないですか……。」

「あ?」



険しい、というより。

ぽかんと固まってしまったリヴァイ兵長。



意味が……分からない。

リヴァイ兵長が、何を言ったのか。

私が、何を言ったのか。



けれどもう、今の状況も、全てを整理してから話せるほど、私は冷静ではいられなかった。

ぐるぐる回る疑問や思考は、一度声に出してしまったせいで、ポロポロと溢れ落ちてしまう。



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