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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第12章 ヒトリの夜は誰のせい?






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「じゃ、お先に。」



そう言った俺に、エレンを抱えているアルミンとミカサが、「お疲れ様」と声を返してくれた。



予定より少しだけ時間が掛かったが、壁の工事は順調なのだから喜ぶ事ではあるわけで、まぁ別にこの誤差も範囲内だ。

コニーには食堂で飯は食わないと伝えているから、あとはもう美咲の部屋にテキトーになんか持って行くだけ。



トリガーを引き、立体起動装置で移動する俺の頬に、冷たい風が触れる。

今日は少し冷えるな。



なんて思うが、心は暖かかった。



待ち焦がれた美咲との夜は、もうすぐそこだ。



美咲の部屋。

あの心地いい空間。

二人で食うと途端に美味くなる、普段は味気ねぇ飯。

なんでもねぇ会話。



思い返せば思い返す程、美咲への気持ちは強くなる。



あー。
スゲェ会いてぇ。

早く、触れたい。



ニヤニヤしそうになるのを堪え、宿舎の近くで着地し、少し前のめりで歩く。



後から思えば、久しぶりに訪れた美咲との時間に、浮足立っていたんだろう。

ほとんど何も考えずに、彼女の部屋に向かっていた。




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