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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第11章 距離が縮まるアイツとあの人






悔しいけど、ジャンの言う通り、だ。



疲れてる。

お腹も空いてる。

でも部屋から出たくないし。

早く寝たい。



けど、誰かに……

話しを聞いて欲しい。



あまりにも優しい不意打ちに、危うく涙が出そうになった。

それに気付かれたくなくて、唇を噛み締めて小さく頷き、ジャンの手から逃れる。



引かれた椅子に座ると、ジャンはちょうど、私の真後ろのベッドに腰を下ろした。



ジャンの持ってきたオムレツは、ふわふわしてて、あったかくて、懐かしい味がして。

配給にはこんな料理出て来ないし、不思議に思って。

ジャンが作ってくれたのかな。なんて、ぐるぐる考えて。

涙が出そうになるのを堪えるので、必死になって。



ジャンが、顔が見えない位置に座ってくれて、良かった。と、思った。



絶対に、私、酷い顔してる。



少しだけ咳をして、思わず溢れてしまった涙を、気付かれないように拭った。



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