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君と並んで歩く未来

第1章 果てなき荒野


翌日、瀬凪と創真は学校の帰り道を隣同士で並びながら歩いていた。すると創真の携帯が振動した
〔創真、俺今日用事で出ててな。店は閉めてるんだ。〕
「へぇ珍しーのな」
〔帰るのは明日になるから表は開けなくていいぞ〕
「わかった」
電話をする創真の隣で静かに見つめている瀬凪
「………ん、まだ何か?」
〔お前さ〕

〔中学出たらどうするつもりだ?〕
「__?決まってるだろ?店で料理の修行を…〔………そうか…〕?」
切れた携帯を見つめている創真に疑問に思ったのか瀬凪が声をかける
「おじ様、何だって?」
「ああ、今日は用事で店出てるから休みだってよ」
「そう、珍しいね」
何か思案する創真を静かに見守る瀬凪。彼女はいつも創真を優しく見守る。手助けが必要な時は手を差し伸べるが、普段は自身で考えて行動することが大切だと分かっているからか見守っていることが多い

「明日の朝メシの材料買わなきゃ」
「そう言えば明日は創真が当番だったね」
幸平家ではご飯は当番制なのだ


買い物を終え裏手から入る二人。先に入った創真が中を見た瞬間固まった。どうかしたのかと瀬凪も中を覗き込めば創真と同じように固まった
「なに……これ…」
愕然としたように祈が呟いた
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