【イケメン戦国】プレゼントを探せ!~徳川家康誕生祭②~
第7章 【一月三十一日 夜半】~祭りの後~
「…好い声だね、千花」
「っや、そういう事、いちいち言わないで…!!」
リボンの隙間を縫うように、家康の舌が、指が、身体中を這う。
大事な部分を覆い隠されているのだから当然だけれど、痒い所に手が届かないような感覚に、熱だけが溜まっていく。
「こんな分厚い布の上からでも、どうなっているか分かるって…凄いね」
揶揄う様な家康の声に、恥ずかしさが増幅して。
思わずぎり、と家康を睨み付けるけれど…逆効果だよ、と唇に軽く噛み付かれるだけに終わった。
「りぼん、解かないのっ…」
「こうやって愛でるためのりぼん、なんでしょ?」
「あ、ぅ、もうっ…やっぱり、あぶのーまるだよ、へんたいだよ…!!」
言葉での反逆を試みるけれど、ふわり、と余裕の笑みでかわされる。
そういえばどっちもこの世にはない言葉なんだっけ、と、余裕のない頭の中、思考が容量を食っていく。
「…まだ、そんな可愛げのない事を言う余裕があるの」
「っひ、あ…!!」
突然与えられる直接的な刺激…ただし、リボンの上からではあるけれど。
それでも、今まで散々焦らされてきた、膨らんだ欲を指で擦り上げられ。
その動きに合わせて、声が上がる。
ふわふわと、上昇していくような感覚を必死で繋ぎとめようとするけれど。
身体に力が入るほどに、其処に意識は集中していく。