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Pink*Flower Blossom〖R18〗

第5章 ♡甘い快楽と苦い花



『え...』


その瞬間、一瞬にして花臣の顔が曇った。


『ごめんね、はな...。
...月臣様からも、なるべく早く帰ってくるし
大きな仕事や客人の相手は済ませてあるから
そんなに心配はするな、と言われてる。
.........それから......“ごめん”とも』


『......そんな、月にぃが謝ることなんて
何もないのに...。
...うん!よしっ!』


少しの間暗い顔になった......と思ったら、
すぐにぱっといつもの笑顔になる。


『はな...っ』


『おっけおっけ☆
わかったよ!月にぃのところに行ってくるね!』


にこっと笑って駆けて行く...
そんな花臣の手を、羊が急いでぎゅっと握った。


『ひーちゃ...?』


『はな、笑わなくていい。
俺を頼って。
今も昔も、いつも、ちゃんと傍にいる。』


いつになく真面目な顔で
羊は花臣を見据える。


『.........』


すると、花臣がくすっと笑った。


『...ふふっ、わかってる。
ありがと、ひーちゃん』


その言葉を聞き、
羊は安心したように小さく笑って、
花臣の手を離しその背中を見送った。
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