第3章 ♡抗えない身体
「あ...か、構いませんが...」
『ふふっ、ありがとう。
それじゃあいつも僕が来た時に
案内してもらっているお部屋があるから、
一緒にそこで過ごそうか』
「は、はい...
あ、でも、すみません。
その前に、喉が乾いてしまっていて...」
『喉?あ、じゃあ部屋についたら
お茶を入れるよ。
それでもいいかな?』
「え...!いいんですか...?!
すみません、何から何まで...」
『何言ってるの。
僕のわがままに付き合って貰うんだから
それくらいお安い御用だよ。』
まるで紳士のような彼の立ち振る舞いに、
従兄弟でこんなに違うものなのか...と
心の中で驚く。
凌に案内されるまま、
めるは彼の借り部屋に入っていった。
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『それで?お礼のセックスは、お茶を全部飲み終わったらで平気?』
部屋に入り、言葉通りお茶を頂いていたところで、急にそんな言葉を投げかけられ、めるはぱちくりと瞳を丸くした。
「......え...?」
『あれ?どうしたの?
てっきり君も、このまま僕とベッドインする流れを望んでいるのかと思ったんだけど』
「な、ななな、何言ってるんですか...!
そんなことありません!!!」
顔を真っ赤にしてぶんぶんと首を振る。
すると、今度は凌の方が目をぱちくりとさせる。
『あれ?本当に違うっぽいね?
ごめん、ごめん。
最近の女の子はみんなしたたかで肉食だから
君もそうなのかと思っちゃったよ。
君みたいなウブな女の子もまだ存在したんだね。
よかったぁ...僕も実はそっちの方が好みだしね。』
「は、はぁ...」
『あーでも...それならめちゃくちゃ悪いことしちゃったなぁ…めるちゃん、ごめんね?』
「いえ、そんな!分かって頂けたなら
全然構わないですし...」
『あー......いや、そうじゃなくてね...』
凌は困ったように笑う。
『抱くなら僕も楽しみたいし、
どうせならめちゃくちゃに乱れてもらおうかと思って.........
そのお茶に、媚薬...入れちゃったんだよね』