第8章 ♡その想いは甘く優しく、そして我が儘で
「い...やっ...!」
目元を覆ったネクタイを
どかそうと動かすめるの手を
凌は簡単に片手で捉える。
するとガサゴソと小さな物音が聞こえ
どこからか取り出したのであろう
紐状のものに今度は両手をむすばれた。
「...!...や、やだっ...
待ってください...っ!」
『だーめ。待たない。』
言いながら、めるの両手を結んだ紐を、
ベッドの端に結びつけ
動かせないように固定する。
「...っ、や、...っ、や、だ...!」
じたばたと暴れ、
紐を解こうと頑張るめるを見下ろすと、
凌は深く息を飲む。
『............やばい。
......これは...想像以上のエロさかも...』
「...ひゃっ!...ぁ...ん、んんん!」
目隠しをされ、両手を拘束された状態で
急に唇に柔らかい感触を感じ、
めるの身体はびくりと跳ねる。
ちゅっちゅっ、ちゅ......
くちゅくちゅ、ちゅるっ、ちゅぱっ...
「んんー!ん!んん!んーー!」
何も見えない状態で、
激しいキスで口内を犯され
めるの身体はいつもに増して反応を見せる。
『ちゅ...くちゅくちゅ...
は、ぁ...ちゅ、くちゅぐちゅ...』
「んん!ん!はぁ!...は、ん!んん!んー!」
『ちゅっ、ちゅるっ......はぁ、はぁ...
ふふっ...すごい、身体ビクビクしてる...
やっぱり、何も見えないと
余計に感じちゃうんだ?
......乳首も、もうこんなになってる...』
胸の頂きを、指でぴん、と弾かれる。
「きゃぁっ!」
『......ほんっとに可愛いなぁ...
......ふふ...すごく、楽しみ...』
「た...のしみ...?」
急に凌の気配が少し遠くなったのを感じ
めるは不思議におもい、体を身じろぐ。
「あ...の......凌さん...?あの...」
『んー?僕はここだよ?』
声と共に気配が近づいたと思ったら、
胸の頂きに、急に冷たいものがあてられた。
『きゃ...!』