第8章 ♡その想いは甘く優しく、そして我が儘で
ちゅっちゅっ...ちゅ、くちゅ、ちゅる...
くちゅくちゅくちゅ...ちゅぱ、ちゅうう...
「ん!んん...ん、んんー!」
再び深いキスを落としながら
慣れた手つきで
めるの服をするすると脱がしていく。
『ん...ちゅ、ちゅっ...くちゅくちゅ...
は、...ぁ、ちゅ、ちゅっちゅっ...』
「んん!んんー!ん...はぁっん!んん」
『ちゅっ...ちゅるっ、ちゅぅ...はぁ、は...』
ショーツだけを残し、
その他の服は全て取り払うと、
凌はやっと唇を解放し
満足気にめるを見下ろす。
『......ふふっ、簡単に脱がされちゃったね?』
「...はぁ、はぁ...はぁ...」
『...その表情も、エロくて最高...。
.........さて、突然だけど、
今日はこの前交わした約束通り
君にプレゼントがあるんだ』
「はぁ...は...プ、レゼント...ですか...?」
“プレゼント”なんて素敵な言葉の響きだが、
相手が凌である以上、
どうしても嫌な予感しかせず
めるは少し震えた声で問いかける。
『そう。君にプレゼント。
......目、つぶって?』
「.........え、...い、やです...
...怖い...です......」
『大丈夫大丈夫。怖いことなんてないって。
ほら、いい子だから...ね?』
凌があやす様に、にこりと笑う。
その紳士的な甘い笑顔が
めるを余計に不安にさせる。
「......や...です...こわい...」
『......はぁ...』
どうしても目をつぶらないめるに
諦めたようにため息をつくと、
するりと自分のネクタイを外し
それをめるの目もとに落とした。
「...きゃっ......!」
『ちょーっと大人しくしててね?』
「や...っ...やめて、くださいっ...!」
暴れるめるを押さえつけながら
凌は目もとのネクタイを後頭部に回して結び
目隠しの状態をつくる。