第6章 ♡飼い主不在のペットには
『どうして?僕はちゃんと言ってるでしょ?
君が欲しいって。
君も、僕といれば幸せになれるって、
そう言ったじゃない』
「......ど、ゆう.........?」
ーこの人は、本当に何を言っているのだろう。
今日の朝の様子からするに、
とても疲れているのは間違いない。
その疲れのせいでこんな訳のわからないことを
口にしているのだろうか?
だとすれば、
私は、彼に何をしてあげればーーー
何も言葉を発せずに、
そんなことをぐるぐると考えながら
様子を伺いにチラリと花臣を見るとー
「あ......」
『...なんで......?』
彼は、なぜかとても傷ついた顔をしていた。
「花臣さ...」
『嘘なの?』
「え......?」
『僕の家族になる人は幸せだって!
めるちゃん、言ったじゃん!!!』
「あ......」
その言葉で、ようやく先程の言葉の意味を理解する。
しかし、言葉の意味はなんとなく理解できても
話の流れは、やはり全くと言っていいほどに
何も掴めないし分からない。
「はな、おみさん、それは...!」
『.........僕、そんなこと言われたの、
初めてなんだよ...。
初めて、初めてで......』
今にも泣きそうな顔をする花臣に、
なぜだかこちらも
胸がはち切れそうなほどに締め付けられる。
『......それが、僕の、たった1つ......。
たった1つだけの...僕の......
なのに、なのに......』
「花臣さん......っ、わたし...」
『もういい......。
今日は本当に疲れてるんだ...
もう、知らない。
とにかく、今は君の身体だけでも
無理矢理にでも僕のモノにする。
それ以外は......今は、もう、知らない。』
「え......きゃあ!!!」
ーバタンッ!!
いきなり、そのまま床に力尽くで押し倒される。
「いっ...た、...た...っ!
きゃ、きゃあああ!」
すると素早くスカートの中に手を入れられ、
瞬く間にショーツを脱がされる。