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【松】猫と六つ子

第49章 夢に囚われて ~おそ松王子~


魔の城からハタ坊三人衆に救い出され、教えてもらったヒナのいる城へ向かう。
進むと茨の道で覆われている王城が見えてくる。
イバラ……?
この話……何だっけ……もしかして眠り姫?



ってことは中にいるお姫様を起こしに行かないといけないわけか……
お馬ちゃんはまだビビってる俺の意思をガン無視して城へ駆けだす。
茨の道までくると剣が光りだし、俺と白馬の行く手を開いてゆく。



『これ以上、先には通さぬ……』



目の前に立ち塞がる黒いドラゴン。
……本気?こんなのと戦うのっ?!
ゴオォォォッ!!!と轟音と共に口から俺に向かって緑の炎を吐いてくるドラゴン。

「ああぁーーっ!!!
無理ぃいいいーっ!!!」

ドラゴンがぶっ放してくる炎を俺はギリギリのところで盾で防ぐ。
マジさ?人間業じゃないからっ!
馬鹿じゃないのっ!?
あーっ!!!誰か十四松だしてっ!ロボだしてっ!
ちゃんと合体させてぇええっ!!!



*『所詮……こんなもんか』

「あ?」

『一人じゃ何もできぬのだろう?兄弟がおらぬと何もできぬのだろう……?』

ドラゴンは突然笑い出し、俺の心を読んでいるかのように嘲る。

なんで俺……
ドラゴンにディスられてんの?

「何言ってんだ……てめーに何がわかる」

『わかるとも……目を覚まさせてやろうか?
私の力で……」

イラッ……!
俺が何したって言うんだ。
ため息をついて、ドラゴンを見据えた。

「……そんなこと誰も頼んじゃいねええええっ!!!」

俺は盾をドラゴンの顔へぶん投げ、足元へと走る。
そのまま剣を振り降ろし足をぶった切り、姿勢の崩したドラゴンへ剣を突き立てる。
ドラゴンは悲痛な雄叫びをあげ、谷底へ落ちて行った。



「……こーゆうのキャラじゃないんだよねぇ」
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