第41章 君に捧げる 【おそ松 チョロ松】
<おそ松side>
「じゃあチョロくんは?」
「ハァーン♪ヒナ超絶シコ可愛いよぉー!」
「ふふっ一松は?」
「……クズでゴミでスミマセンね?
もっと蔑んでニャー」
「何それー?十四松は?」
「ありが盗塁王!ボエバァッ!」
「うんうん。じゃあトッティ!」
「超可愛くない末っ子王子様だよ♪
……ねぇ、楽しいの?これ」
「う、うんっ、すごい似てる!」
クスクスと嬉しそうに隣で笑ってるヒナ。
いや、何この時間。
だから六つ子なんだから似てるもんは似てるんだけどな?
お前は本当に幸せそうだね?
「隣にいるのは俺だよ?」
「わかってるよ。
どんなに真似しても、おそ松はおそ松だよ?」
「何それ……
俺のこと煽ってる?」
「んーんっ!
暗くなかったら絶対間違えてないからね!?」
カラ松と間違えたことが気に入らないのか、枕を抱き締めて足をバタバタさせるヒナ。
浴衣がヒラリと捲れて、生足が俺を誘惑する。
くそー……
ほんとこいつわかってねーな?
俺には誘惑してるようにしか見えないんだけど……
「じゃあさ……
俺とあいつらの違いは?」
「違い?全然違うよ?」
「たとえば?」
「馬鹿だし、クズだし、ワガママだし、セクハラするし……」
「うぐ……っ!」
わかってるけど、結構辛辣っ!
「……感がいい。
私が何か隠してるとすぐに気づくし、実は誰より頼りにしてるし……
何があっても一番先に動いてくれるのはおそ松だよ?それにちゃんとお兄ちゃんしてるのも知ってる。
あと……」
「ちょっとま、待って……」