第13章 竜宮城編(原作沿い)
途中、奥に入り込んでいる
小さな部屋を見つける。
「時間はないが…ちっと休憩していくかの。」
部屋に入ると、機械がたくさんあり
大きなカプセルが奥の方にひっそりと
たたずんでおった。
「………………?」
画面には『ウラシマ』と書かれておる。
ということは、
この人が乙姫様のダンナかのぉ……。
「…アンタ、こんなとこで何やってんだぁ?」
そう言うと、画面に文字が映る。
『オレ ノ デキルコト ハ ヤッタ。』
『アトハ…スベテ タノンデアル。』
「へぇ…乙姫のダンナのくせに
随分弱気じゃのォ。」
『オレ ハ タダ ノ シカバネ ダ。
オレ ハ 、オトヒメ ヲ 、オトシイレタ。』
「ほう……、そりゃあ困ったもんじゃ。
おぬしの姫のおかげでワシもこの通りじゃ。」
よっこらせ、とワシが
パソコンの台の上に座ると、
ウラシマは続けた。
『……オレハ サイアク ナ オトコ ダ。』
「…最悪ねぇ…。まぁ、
男はみんなそんなもんじゃろ。
根本に性欲があるからの。」
『………ダト シテモ……オレハ……』
「あーもう、うるさいのォ。
グチグチグチグチと…
言い訳するくらいだったら直接言って
フラれて来た方がマシだと思うがねェ。」
『………ソレガ デキタラ ココニハ イナイ 』
「………ほう?それはどうかのォ。」
『………ドウイウ コトダ』
「アンタの生きてた頃よりも世間は随分
変わったっちゅうこっちゃあ。」
『………………!』
「どうだい?ワシに協力するかね?」