第11章 真選組動乱編(原作沿い)
苦笑いして、仕事があるから、と
その場を立ち去ろうとすると
屯所の入口から何かが走っていくのが見える。
「うおおおおおおおおおっ!!」
「なんだあれ…」
「叫びながらこっちに来るぞ。」
「…………副長?」
退の一言に、俺もそちらを見た。
本当に副長だ。
よく見ると焼きそばパンと
コンビニの袋を持っている。
「あれ?今、会議中のハズじゃ……。」
確か今日は局長、副長、沖田隊長、
伊藤さんらが集まる
真選組の会議だったはずだ。
副長が遅刻するなんて…珍しいな。
そのまま会議室に直行していく様子を見て
少し嫌な予感がする。
「俺のやな予感すっげー当たるんだよね…」
自分の野生の本能を少し恨み、
「ちょっと仕事思い出した」と
世間話の輪から抜けた。