• テキストサイズ

愛し愛された者 [NARUTO]

第6章 新しい命と失われた命


二人は命がけでナルトを守った。

『うっ..ううっ..ぁあ..』

私は何をしているんだ..

二人のことを助けたいだのなんだの思っておきながら..何もできてないじゃないか..

何も...救えてないじゃないか

結局..オビトさんも止められず、二人が傷つき、死にかけているところを見ているだけ..

今の私じゃ...

『何もっ..何も守れない...!!』

私は強く、地面を叩き、涙を流した。




















「...ツバキ」

声が聞こえた。その声はこんな中なのにも関わらず綺麗に私の耳に届いた。

『...?』

虚ろな顔でその声のした方を見る。

そこには血を出しながら、九尾に貫かれながら、私に優しく微笑みかける、私の大好きな二人。

「あまり..思い詰めちゃダメだよ..?...確かに、今の君は弱いかもしれない..でも、」



「君が生きていて...良かったと思ってる」

『...!』

「私たちにたくさんの幸せをくれて...ありがとう」

『...っ、ミナトさっ..クシナ..さん』


「最後に一つだけ」

『...?』

「ナルトを..私たちの子供を...お願い..」

『っ...任せて..ください...!』

私は涙でぐちゃぐちゃな顔を拭い二人に大声で言った。

その言葉を聞くと二人ともすごく嬉しそうな顔をしたあと、九尾がナルトに封印され、二人同時に..倒れた。


/ 248ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp