第12章 木ノ葉へ
いや、うん..出ていくのはいいんだけど
「つーか、お前、昨日紙で会話してなかったか?」
『.....』
「フードも被ってたよな」
『.....』
ああ、そのままツッコまないでいてほしかった..
『.....お隣さんだし..いいかな、って思って..』
目をそらしながらそう言うと、サスケは怪訝そうな顔をしたが、ため息をついて、フンッと鼻をならした。
「まあ、そういうことにしといてやる....で、何でここにいる」
深く聞かれなかったことにホッとしていると、そう質問された。
『挨拶に来たら目の前で君が倒れたんでしょ?』
「.....?」
どうやら記憶がないようだ。
『....ま、いいや..とりあえず、病み上がりなんだからまだちゃんと寝ないとダメだよ?お粥作っといたからよかったら食べて、それじゃ』
そこまで言うと、アズサを肩に乗せ、玄関にスタスタ歩いていった。
あの子アカデミーではずっとあんなツンツンだったのか..
私達は今まですごく貴重なものを見てきていたようだよ..イタチ。
玄関で靴を履くと、小さく、お大事にと呟き自分の部屋に戻った。
さて、シスイの所へ行こう..!