第12章 木ノ葉へ
『あ、起きた』
「.....」
サスケが起きる気配がしたため台所からヒョコッと顔を出して見ると、寝転がりながら呆然と私を見つめる愛しの弟の姿を視界に捉えた。
「...誰だ」
そう言われて、ひどいな、昨日会ったのに..と、思っていたが...
『.....あ、』
ハッとした。
そういえばフードを被るの慣れなさすぎて、暑苦しい、邪魔、と言って脱ぎ捨ててしまったんだった。
『えっと...冬野雪です、昨日転校してきた』
「キュッ!キュッ!」
『ん...どうしたの?アズサ..』
自己紹介をするとアズサが小さい体で一生懸命飛び跳ねながら鳴いていた。
アズサは白い紙を加えていて.....
『あ.....』
そうだった..!!私紙で会話する設定だった..!!
「お前.....」
どうしよう、どうしよう、と、心の中でテンパっているとサスケが私に向けて言葉を発した。
何を言われるのかと身構える、
「不法侵入だ、早く出てけ」
『ツッコむところそこ?』