第12章 木ノ葉へ
ベットに寝かせて、顔を覗き込むと苦しそうな顔をしていた。
そんなサスケの頭を私は優しく撫でて、ギュッと手を握ると、安心したような顔になった。
人肌に触れてると安心するって本当なんだな..と考えていると、
「.....と..さ、ん..」
『!!』
サスケは、私の手をギュッと握りしめて、涙を流しながら苦しそうな声で呻いている。
「...か、さん...」
「...ね..さん..ど..して」
『...サスケ』
サスケの手を握り返し、額をくっつけた。
『ごめん...ごめんね..サスケ...一人にして.....ごめんね』
泣きそうになるのを必死にこらえる、
私には、アズサやシスイが側にいてくれるし..イタチもいる...
けど.....今のサスケには...
『サスケ...姉さんはここにいるから..側に..いるから.....だから、今はゆっくりおやすみ?』
大丈夫...これからは、私がずっと側にいるから..うちはツバキとしてではなく...冬野雪として..
サスケの額に口づけて、頭を撫でると、スヤスヤと穏やかな寝息が聞こえてきた。
サスケの目からこぼれ落ちた涙を、起こさないように優しく拭いとると、また頭を撫で始めた。
『私は.....ここにいるからね..』