第12章 木ノ葉へ
飛んだのはうちはの集落。
生々しい血痕の後が未だに残っている。
「とりあえず...姿を変えませんか?」
そう言ったアズサに首を縦に振り、印を結んだ。
ボフンッという音と共に私の姿が変わった。
カフェオレ色のフワフワした髪を横で結んでいて、目の色は薄い紫。身長も縮んでいて大体130前後だ。
『木ノ葉にいるときは基本この姿でいるから覚えてね..アズサ』
そう言ってアズサの方を見ると、最初に会ったときよりも小さいが同じ動物の姿をしていた。
「キュッ!」
そう返事をしたアズサに笑いかけ、肩に乗せた。
『...3代目に会う前に、行きたい所があるんだけどいい?』
「キュッ!」
『フフッ、ありがとう』
そう言うと、私はある場所へ歩き出した。
『父さん..母さん..久しぶり』
お墓の前で呟くように言った。
『この姿じゃ分からないかもしれないけど、ツバキだよ...あれから3年経って私、15歳になったの..イタチとは最近会ってないけど、元気にやってると思うよ』
そこまで言うと石碑に手を当て流れるように、額をつけた。
『..ごめんね...まだ、父さんと母さんの元へは行けない......イタチとサスケは必ず守り抜いてみせるから..』
見ていてね...
父さん、母さん...