第12章 木ノ葉へ
私が小さく微笑みながら近づいていくと、勢いよく抱きつかれた。
『っ!...』
「はぁ.....」
心配かけたかな?と思いながら抱き締め返すと、先程よりも強い力で抱き締められた。
『...シスイ..苦しい』
「...全くお前は..」
『う”っ...』
そう言うと、また抱き締める力を強めたシスイに、思わず苦しげな声がもれる。
「確かに、強くなってこいよって俺は送り出したし任せろとも言った...けど」
『ちょっ...し、シスイ...っ』
「少しぐらい帰ってきてくれてもいいだろう!!!」
『っ~~!!痛い、ぐっ、くっ、苦しい!!』
容赦なく力一杯抱き締められてじたばた暴れるがびくともしない。
昔より力強くなったはずなのに...
しばらくギュッと...ではなくグッと抱き締められて、離してもらった時にはむせていた←
『ゴホッゴホッ...っ、容赦無さすぎる』
「自業自得だ」
うんざりした顔でため息をつくと、シスイに優しく笑いかけられながらそう言われた。
改めてシスイの顔を見る。
最後に会ったときより大人っぽくなっていて、身長も伸びている。
『シスイ...カッコよくなったね』
「.....そういうところは全く変わってないんだな」
笑顔でそう言うとため息をつかれた。
解せぬ...
「アズサも久しぶりだな」
「はい、お久しぶりです」
シスイとアズサが喋っているのを横目に家の中を覗き込む。
...大分生活感のある家になったな
まあ、人が住んでれば当たり前か、