第10章 暗い月夜
静かに二人の元へ近づく。
『ねえ...父さん..母さん...』
『私ね...イタチにばかりに、この重荷を背負わせたくないの』
二人は私の、この言葉だけで全てを察したようで、音も出さずに、小さく頷いた。
「ツバキ...」
「イタチとサスケを...頼んだぞ..」
『っ...父さん、母さん...
今まで育ててくれてありがとう、
色んなことを教えてくれてありがとう、
サスケを、イタチを生んでくれて..
私を生んでくれて...
あり、がとう、』
『二人とも...
大好き...
いつまでも、愛してる』
そこまで言うと、私はイタチが持っていた刀を奪い取り、
父さんと母さんを後ろから
切り捨てた。