第2章 マンネリ解消の方法
「十さん、ごめんなさいっ」
龍之介の事を聞いた壮五は、大和が部屋を出た後、すぐに龍之介に電話していた。
『えっ?何!?どうしたの!?』
開口一番に壮五に謝られ、龍之介は慌てる。
「僕のせいで最近ミスが多いと聞きました・・・」
『え?・・・』
「僕がおもちゃなんか使って、本当は辛かったんですよね」
『あー、まぁ辛くなかった、って言ったらウソになるけど・・・壮五くんが楽しそうだったから・・・』
「本当にすみませんっ!!」
『そんなに謝らないで。ちゃんと言わなかった俺も悪いし。けど、誰に聞いたの?』
「大和さんに」
『大和くん?・・・何で大和くんが俺のミスの事を知ってたんだろう』
「・・・八乙女さんから聞いたんじゃないですか?」
『あー、そっか』
「とにかく、今度からは嫌な時は嫌だと仰って下さいね!僕、十さん前にすると自制効かなくなるので・・・」
『うん、分かった』
「遅くにすみませんでした」
『ううん。声聞けて嬉しかった』
「・・・十さん」
『ん?』
「大好きです」
『・・・っ。俺も、壮五くんが大好きだよ』
「ふふ。おやすみなさい」
『おやすみ』
ほぼ同時に電話を切った壮五と龍之介。
壮五は、龍之介とまた深く繋がれた気がして、その心は満ち溢れていたのだった。
END