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STORY

第2章 マンネリ解消の方法


「うわ~・・・予想外。俺はてっきりソウが受けかと思ってたわ~」
「えっ?そうなんですか?」
「普通そう思うだろ」
「・・・そうですか?けど、どうしてそんな事聞くんですか?」
「あ、そうだよ。お前さ、おもちゃ使うのは構わないけど、やりすぎは良くないぞ」
「え?そんなに使ってないです」
「けど、十さん、キツそうにしてるらしい」
「えっ?」

大和の言葉に、壮五は青ざめる。

「そんな・・・ちゃんとオフの前の日とかに使ってるのに」
「それでも負担かかるんじゃねぇの?十さんも優しいから、お前に心配かけたくなくて言わないんだろうけど・・・」

壮五は静かに大和の言う事を聞いていた。

「TRIGGERもライブ近いし、しばらく控えられるよな?」
「・・・はい。そうします」
「良かった。けど、俺が変な事吹き込んだせいでもあるし、ごめんな?」
「そんな!大和さんは悪くないです!」

顔を上げた壮五の瞳が揺れる。

「僕、自分が満足したいだけで十さんに無理させてたなんて・・・」
「ソウ。今度からはちゃんと自分の気持ちを十さんにぶつけろよ。あの人だったらちゃんと分かってくれるから」
「はいっ」

半泣きで笑顔を見せる壮五に、大和は胸を撫で下ろすのだった。


















『そうか、分かってくれたか』
「あぁ」

壮五との話を終わらせた大和は、自室に戻ると楽に報告の電話をしていた。

『それにしても、まさか龍が受けだったとは・・・』
「本当に・・・まだ信じらんねーわ」
『もし、お前が龍とそういう関係になってたらどっちだったと思う?』
「は?お前、なんつー質問するんだよ!」
『俺が思うに、お前は受けだよな』
「はぁ!?何でだよ!!」
『俺はお前を組み敷きたい』
「・・・っ!?」
『早く俺の事好きになれよ?じゃーな、おやすみ』
「ちょっ・・・」

言うだけ言った楽は電話を切った。

「あいつっ・・・はぁ」

切れたスマホを見つめる大和。
その顔は赤くなっていた。

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