第2章 マンネリ解消の方法
「おー、ちゃんと来たな」
「てめぇ、あんな脅迫まがいのラビチャ送りやがって・・・」
仕事を終わらせ楽のマンションに来た大和は、楽に出迎えられ悪態を付く。
「あはははは。効いたか?」
「ちゃんと来たんだから無理矢理ヤるなよ」
「無理矢理じゃなかったら良いのかよ」
「・・・・・・話ってそれか?なら帰るぞ」
「違う違う。今日は別件。入れよ」
大和を促し中に入る楽。その後に大和は続いた。
「ほい、ビール」
「おっ!サンキュー」
楽からビールを受け取り、プルタブを開けると喉に流し込む。
「ぷっはぁ!仕事終わりのビールは最高だわ」
「相変わらず良い飲みっぷりだな」
笑いながら言う楽は、数種類のつまみをテーブルに置くと大和の向かいのソファに腰掛けた。
「で?俺を呼んだ理由は?」
出されたつまみに手を伸ばし、大和は尋ねた。
「お前さ、最近の龍どう思う?」
「・・・相変わらずカッコいい」
「違くて・・・」
ハァ、と溜息をつく楽。
「様子だよ」
「様子?・・・普通だけど」
「そっか」
「何、何か気になるのか?」
「何かさ、最近やたら疲れてたりするんだよな」
「そりゃ忙しいからだろ」
「いや。今までの龍はどんなに忙しくても疲れを見せた事ない。それにこの間なんて椅子に座ろうとしたらいきなり飛び上がった」
「それってー・・・・・・痔?」
「はぁ!?龍が痔!?」
「座るのも辛い時あるらしいじゃん」
「あー、よくCMで見るあれか?」
「そうそう」
「けど、痔で腰まで痛めるのか?」
「腰?」
「あぁ。やたら腰を庇う時があってさ。今日なんて姉鷺さんに怒られるわ天にはスルーされるわで」
「九条の無言の怒り・・・怖いわ~」
大袈裟に表情を作り、大和なビールを飲み干すと2本目に手を伸ばす。
「痔の疑いに腰痛か・・・・・・痔・・・ケツ・・・・・・まさかな」
何か思い出したらしい大和は、その考えをビールで流す。
「何だよ、なんか思い当たる節でもあるのか?」
しかし、楽は見過ごしてはくれず・・・。
「実はさ・・・」