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STORY

第2章 マンネリ解消の方法


「・・・っ」
「ちょっと龍!アナタ最近ミスが多いわよ!」

壮五が道具プレイに目覚めてしまったあの日以来、会う度に新しい道具で龍之介を攻め抱く壮五。
出来るだけ翌日に響かないよう壮五も配慮をしていたのだが、数日間身体に支障をきたすこともあって、この日のリハーサルでも龍之介は痛みに悩まされていた。

「すみませんっ・・・はぁ」

マネージャーの姉鷺に注意され、龍之介は息を吐いた。

「具合でも悪いの?それなら病院に・・・」
「いえ、至って元気です!」
「だったらちゃんとして頂戴!あーもう休憩にしましょ!」

そう言うと、姉鷺はリハーサル室を出て行く。

-姉鷺さんに言うか・・・オネェみたいだし、同性愛に理解がありそう・・・っていやいや。アイドルが同性と付き合ってるのは立場的に良くない。しかも相手はライバルのアイドリッシュセブンのメンバーだ。許可が出るわけない。

「・・・ゅう」

-しかもあの逢坂壮五が道具プレイするなんて信じて貰えるわけが無い。そもそも俺が受けてること自体信じてくれなさそうだし。

「龍!!」
「へっ!?」

考え事をしていた龍之介は、突然大声で呼ばれ驚く。


「お前、大丈夫か?」

眉を下げて楽が言う。

「あ、うん。ごめんね?ミスばっかして」
「俺は構わないけど・・・」

と、少し離れた場所で飲み物を飲む天を見る。

「あー・・・」

いつもの天なら姉鷺より先に注意をするはず。
それもしないという事は、相当キレてる証拠。
長い付き合いで分かった天の性格の1つだった。

「ヤバイな」
「あぁ。相当怒ってんな、あれは」
「気合い入れなきゃなー」
「つーか、お前腰痛いんじゃねぇの?」
「えっ?」
「腰入れる振りん時キツそうにしてる」

自分ではそんなつもりなかったのだが、傍から見たら分かるのか・・・楽に指摘され、龍之介は笑う。

「大丈夫だって。最近筋トレサボってたからさ」

大丈夫大丈夫、と笑う龍之介だったが、楽は完全に信用しきれずにいた。
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