第13章 5月3日 合宿2日目
そんな話をしていると、飛雄が旭さんにスパイク練習をお願いしていた
それを見て、武ちゃんが口を開く
武「元気ですねー!昼休みも削って練習とは...」
その様子を見て烏養コーチも口を開く
烏養「影山、早朝にも走ってるの見たぞ」
武「ああ、それなら日向君もですよ。合宿中は登下校の"山越え"が無いからって」
烏養「山越え??」
烏養コーチの疑問に私が答える
「日向って雪ヶ丘から毎日自転車で来てるらしいですよ?」
烏養「ゲッ、40分くらいかかるんじゃねーの?」
武「30分で来るそうで...ちなみに中学も反対側の山を一山越えた先だったとか....」
烏養「それであのスタミナか...無駄な動きが多いクセに最後まで元気だもんな」
そう言ってニシシと笑う烏養コーチ
無駄な動きは確かにめっちゃ多いよな日向...
てか、飛雄もランニング行ってたんだ
私が行くときはまだ居たから、まあ、6時くらいに行ったんだろうけど...
そして武ちゃんと烏養コーチは"音駒高校"について話していた
烏養「"ネコ"っつうだけあって、とにかく_____"しなやか"だな」
武「レシーブがいいんですか?」
「あっ、そう言えば、私が中学のときにユースの合宿に行ったんですけど、その時も"ネコ"って言われたましたね」
武「そうなんですかッ!?それにしてもまおさんってユースの選手だったんですか?」
「え?ああ、いえ、ユースの合宿があってそれに誘われたので行ったんですよ」
烏養「ほお、それじゃあ、技術面は期待してるぞ?"空中の支配者"さん?」
「それ、止めて下さいよ....」
武「?....異名ですか?スゴいですね!」
「......うぅ....」
そして大地先輩が大きな声で"昼ーーッ"と呼び掛けた
あ、お昼はちゃんと私も手伝ったからね?!
ちゃんと終わってから練習見にきたんだから!