第50章 ほっとけーき
「おーい、翔ちゃんってば!また1人でどこかに行ってるって!」
俺が潤くんの名前を出したらまた黙ってしまった。
翔ちゃんが潤くんのことを密かに思い続けてもう何年になるだろう。
見てたらさ、わかるんだよ。
翔ちゃんの目線の先にはいつも潤くんが居たから。
以前2人で飲んで珍しく酔った翔ちゃんに言ったんだ。。1人で悩んでないで俺で良ければ聞くよって。そしたら少しずつポロポロと苦しい胸の内を話しだしたんだ。
男同士で
ましてや同じグループのメンバー
辛いけど、このままで
潤くんを見ていられたらいいって
翔ちゃんはそう言っていた。