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ひとしずく【気象系BL】

第46章 あいのうた


S side

地方でのコンサート2日目が終わり、俺達はホテルに戻った。

沢山の歓声を浴びてキラキラの笑顔でステージから手を振っていたのは今から2時間前。

ホテルの部屋は俺一人で居るには広すぎて、ビールを飲んでも全然酔えなくて、寂しさだけが募る。

「・・会いたいよ・・」


スマホを何度も手に取るけれど

「・・疲れてるよなぁ・・」


メッセージを送ろうと何度も文字を打っては消して、一人そんなことを繰り返していた。



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