第44章 ましゅまろ
酒とつまみを買って翔の家に向かう。
インターフォンを鳴らすと笑顔で出迎えてくれる。
S 「智くん、お疲れ様♪」
ここまではいつも通り。
でもここからは違うよ。
玄関に入ると抱きしめてキスをする。いつもならね。
俺からするのを目をキラキラさせて待っている翔も可愛いんだけどさ、たまにはおねだりしてみてよ。
頭をポンポン撫でて部屋の中に入る。
ローテーブルに酒とつまみを並べて
「お疲れー」
ビールで喉を潤すと、ジーっと俺を見ている翔と目が合う。
「ん?どうした?」
首をフルフルと横に振って
S 「・・何でもない」
まだ甘えて来ないらしい。