第42章 かくざとう
N side
翔のことが大好きなの。
仕事が忙しくて倒れたらどうしようって思うのに、ゆっくり休ませてあげたいのに、無理させちゃった。
ポロポロと涙が溢れて思っていることを何一つ言えないでいると
S 「かず?愛してるよ。かずがいるから俺は頑張れるんだ。有り難う」
俺のことをギュウって抱きしめて、俺の不安を取り除いてくれる優しい恋人。
翔の腕の中はポカポカ気持ち良くて、泣き疲れたのと抱かれたあとの気だるさで眠ってしまった。
S 「お風呂行こうか?このままじゃお腹痛くなるよ?」
優しく俺を抱き上げてお風呂に入れてくれた翔。
S 「愛してる・・ずっと俺のそばにいろよ?」
すっかり夢の中にいた俺は翔の愛の言葉は聞こえなかったけれど、目が覚めて愛しい恋人に抱きしめられている幸せに笑顔がこぼれた。
「翔・・愛してるよ」
end