第42章 かくざとう
グッスリ寝ていて簡単には目を覚まさない。
もう少し、もう少し触れたいの。
ふっくらしたあなたの唇に自分のそれを重ねる。
チュッチュッ・・チュプ
柔らかくて気持ちが良い
呼吸に合わせて上下している大きな胸にギュッと抱きついた。
「ねぇ翔ちゃん・・俺寂しいよ」
小さく呟いた俺の頭をあなたの大きな手が優しく撫でた。
S 「かず・・ごめんな・・寝ちゃってた」
あなたが謝ることなんて無いのに。
触れたくて触れられたくて
そんなの俺のワガママなのに。
疲れてる恋人をゆっくり休ませてあげることも出来ない。俺って自分勝手だ。
自分のことが嫌いになりそうで俯いた俺のことを翔ちゃんは優しく抱きしめてくれた。
S 「かず?会いたかったよ。かずを充電させて?」