第41章 そらもよう
S side
高校2年生にもなると周りの奴らは彼女といちゃこらするのに忙しい。
彼女ねぇ。俺は別にいいや。
休み時間、クラスメートが俺を呼ぶ。
『翔、また可愛い子来てるぞ!今度は1年生か。なぁ告白されるの今月何回目だ?本当にモテるよなぁ』
俺のこと好きだって言われて嫌な気はしないけど、だからって好きでもないのに付き合うのも違うだろ。
「ごめんね」
はぁ・・泣かせちゃった。
教室に戻ると、クラスメートが冷やかしてくる。
『なぁ、また断ったの?さっきの子めちゃめちゃ可愛かったじゃん。お前さ他に好きなやつでも居るの?』
好きなやつ・・いるよ
でも誰にも言えない
もちろん本人にも