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ひとしずく【気象系BL】
第35章 いちごどろっぷ
朝までカズは帰って来なかった。
一晩中泣き続けて瞼が腫れて声も掠れている。鉛のように身体が重たいけれど仕事に穴を開ける訳にはいかない。
身体を引き摺るようにしてなんとか支度をして俺は今日の現場に向かった。
しっかりしなくちゃ。
今日は雑誌の撮影。
時間ギリギリまで瞼を冷やし念入りにメイクしてもらう。
カメラの前で深呼吸して笑顔を貼り付ける。
しっかりしろ櫻井翔。
・・あれ?
フラッシュって、こんなに眩しかったっけ?
あれ?
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