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ひとしずく【気象系BL】

第35章 いちごどろっぷ


今日は別々の仕事で良かった。

一緒の現場で話さない訳にはいかない。笑顔の奥で涙を流している翔の顔をまともに見るのが辛いから。

午後11時マンションに帰ると翔は既に寝室にいた。
シャワーを浴びて俺もベットに潜り込む。
今日も翔に背中を向けてベットの端に身体を横たえる。

翔の寝息が聞こえるわけでも無くて、まだ起きているのは明白で、でも話し掛けることもせずに俺は瞼を閉じた。

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