第30章 はるしぐれ
そのまま眠ってしまった翔の身体を拭き、中を綺麗にする。薬は抜けたかもしれないけれど、翔の身体はとても熱かった。
パジャマを着せて、おでこに冷えピタを貼ると冷たさから翔がぼんやり目を開ける。
S 「かず・・こんな俺でごめんね・・嫌いにならないで」
目にいっぱい涙を溜めて俺を見つめる翔
「バーカ。俺は翔にめちゃくちゃ惚れてるの。嫌いになるどころか好きすぎておかしくなりそうだわ。俺が翔を守るから絶対に離れるなよ」
チュッチュッ・・チュプ
お互いの唇が重なる。舌を絡めると翔の熱が高いことがわかる。
「翔、今日は寝ような?」
翔の身体を抱き締めて背中を優しく撫でていると、すぐにスースーと寝息が聞こえてきた。
翔・・もう辛い思いも悲しい思いもさせないからな。
俺がお前を守るから。
愛してるよ翔。
end